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【スゴデザ】ブリヂストンの東京2020スポンサーイベントが秀逸すぎる件【マーケティング事例考察】

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スゴデザ‐マーケティングの成功事例-

秀逸にデザインされたマーケティングの成功事例を紹介します。

ブリヂストン×オリンピック×パラリンピック a GO GO!」とは?

ブリヂストン×オリンピック×パラリンピック a GO GO!(以下「GOGO!」)」はブリヂストンがオリンピック & パラリンピックを通じて、「体を動かすよろこび」を実感してもらい、よりよい地域社会の実現を目指していく活動です。2014年より国際オリンピック委員会(IOC)のワールドワイドオリンピックパートナー、また2016年3月からは、東京2020パラリンピック競技大会のゴールドパートナーであるブリヂストンがスポンサーシップをうまく活用している事例になっています。

「GOGO!」の概要

「GOGO!」はオリンピック出場経験者(オリンピアン)や東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を目指すアスリートが参加し、地域の人に体を動かすよろこびを体験してもらうような参加型イベントになっています。

具体的には以下のような構成になっており、子どもを中心に老若男女が楽しめる体験型のイベントです。

・体感型展示コーナー
・オリンピック種目体験コーナー
・パラリンピック競技体験コーナー
・GO GOサーキットコーナー
・ジャンケン抽選会/質問コーナー 

秀逸なデザインのポイント

この「GOGO!」のマーケティング的な秀逸さは以下の2点と考えます。

五輪×本業の秀逸なデザイン

ブリヂストンにとって五輪スポンサーになった真の目的は何かといえば、間違いなくグローバルでの知名度の向上やトップトップでのビジネスの拡大など世界的なマーケティング戦略だと思います。

そんな中で、この「GOGO!」ではスポーツの祭典であるオリンピックと本業のタイヤメーカーを「運動神経の向上」という目的でデザインしており、五輪と本業の綺麗な接点を見出しています。

TOKYO2020、さらにその先に向けて、世代・年齢を超えて運動能力を向上させることで、一人ひとりの交通事故を減らす、安全性の高い社会づくりへ貢献すること。それは、交通事故のない社会を目指す、ブリヂストンの活動テーマの一つです。(公式HPより引用)

 「運動神経の向上」によって未来の交通事故を減らし、安全性の高い社会を実現する。

スポンサーというと、金は出すが本業との結びつきはなく社名やロゴを露出して終わってしまうというケースが多々ある中で、「GOGO!」はスポンサードの好事例であると言えるでしょう。

理論に裏打ちされた本格的な展開

「運動神経の向上」という目的を果たすべく、「GOGO!」は単なる競技体験会ではなく、「一般社団法人コーチングバリュー協会」の監修のもと、「コーディネーション運動」という、「状況を目や耳など五感で察知したものを、頭で判断し、筋肉・身体を動かすといった一連の過程をスムーズに行う能力=体を巧みに動かす神経系の能力を高めるための運動」を取り入れています。このような理論に裏打ちされた展開が骨太なマーケティング・ブランディングを可能にしています。

agogo2020.bridgestone

 

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