【三井製糖】宣伝会議賞に応募しなかった一次通過以前のボツ作品をブログでさらす企画【2018年】
2018年の宣伝会議賞で書いたものの「一次通過しないだろう」と応募しなかったボツ作品をブログで成仏する企画です。
この記事では三井製糖のコピーを5本成仏します。
宣伝会議賞とは?
「宣伝会議賞」は宣伝会議が主催する広告表現のアイデアをキャッチフレーズまたはCM企画という形で応募いただく公募広告賞です。
賞金も
・グランプリ (1点) : 賞杯・賞状・賞金 100万円
・コピーゴールド (1点) : 賞杯・賞状・賞金 30万円
・CMゴールド (1点) : 賞杯・賞状・賞金 30万円
・眞木準賞 (1点) : 賞杯・賞状・賞金 30万円
とかなり豪華なコピーライティングの公募コンペです。
三井製糖のお題
「パラチノースを使った次世代のスタンダードとなるような新商品のキャッチフレーズ」という出題でした。
詳細は以下のような感じです。
コピーの目的
「血糖値が上がりにくい」「脂肪がつきにくい」「集中力が長持ちする」「満腹感が長持ちする」…。たとえ本当のことでも、法令上これらの機能を直接的に伝えることはできません。こういった体に良い機能を持っているお砂糖であることを分かりやすく消費者に伝えるキャッチコピーを期待しています!
市場・ターゲットの動向
お砂糖のメイン使用者は40歳以上の主婦です。上白糖(いわゆるお砂糖)が何十年も定番商品として君臨していて、「おばあちゃんの代からこのお砂糖」という方も多いです。しかしながら昨今の健康志向から、お砂糖も健康的な新しい商品へシフトチェンジが始まり、ブラウンシュガー、ゼロキロカロリー甘味料などの新商品が売り上げを伸ばしています。
課題商品・サービスの訴求したいポイント
天然由来の機能性糖質「パラチノース」配合で、味や調理効果・使い勝手など砂糖の良さは残しつつ、健康リスクを減らした商品です。市場から求められている、まさに”次世代のお砂糖”となる商品と位置づけています。第56回 宣伝会議賞|一般部門課題詳細 48.三井製糖
お題の印象
まだ売られていない新製品のコピーを考えるという宣伝会議賞では珍しいタイプの課題でした。
製品自体は健康など付加価値のある砂糖ということで、時流にも沿っていてターゲットも幅広い受賞しやすそうなお題でした。
5つのボツ作品とボツの理由
昔でいう、砂糖です。
新製品が出た時に、昔の砂糖とは別物であることを表現したコピー。
機能の進化を表現できていないのでボツ。
未来を、あまくする。
砂糖が味だけでなく人生にも効果的であることを表現したコピー。
自分を甘やかす感じの表現になってしまったのでボツ。
甘いのに、罪じゃない。
甘さと罪悪感のなさを両立した製品であることを表現したコピー。
罪っていう響きが砂糖らしからぬ重さだったのでボツ。
あまいい。
甘さと罪悪感のなさを両立した製品であることを表現したコピー、その2。
いちごの品種みたいになってしまい、ピントがぼやけたのでボツ。
からだにあまい。
身体にやさしい甘さであることを表現したコピー。
いまいち製品特徴を捉えられていないのでボツ。
みなさんも自分のコピーを振り返ってみてはいかがでしょうか?