【数検】宣伝会議賞のお題をTRIZの発明原理で考えてみる【後編】
宣伝会議賞とは?
「宣伝会議賞」は宣伝会議が主催する広告表現のアイデアをキャッチフレーズまたはCM企画という形で応募いただく公募広告賞です。
賞金も
・グランプリ (1点) : 賞杯・賞状・賞金 100万円
・コピーゴールド (1点) : 賞杯・賞状・賞金 30万円
・CMゴールド (1点) : 賞杯・賞状・賞金 30万円
・眞木準賞 (1点) : 賞杯・賞状・賞金 30万円
とかなり豪華なコピーライティングの公募コンペです。
1次選考の時点で1%程の通過率と狭き門のコンペです。
TRIZの発明原理とは?
TRIZは、旧ソ連海軍の特許審査官であったゲンリッヒ・アルトシュラー氏が、 40万件という膨大な特許情報を分析した結果から導き出した一連の「発明の原理」です。
「分割原理」や「フィードバック原理」など40の発明の原理があります。これらの発明は問題解決の原理であり、コピーライティングにも活用できるのではないかということで宣伝会議賞の題材をネタに検証してみます。
宣伝会議賞をTRIZの発明原理で考えてみた
今回は「数学検定」のお題、
「数検」を受験したくなるような、キャッチフレーズやアイデア
をTRIZの発明原理で考えてみます。
①まずは課題を具体的に記述します。
「数検を受けてほしいが、難しく思われてしまい告知が逆効果になってしまう」のような課題設定が考えられそうです。
②次に改善したいことと悪化することの矛盾を導きます。
この場合は「広める」と、「敬遠される」というのが両立しないという意味で矛盾に近い状態です。
今回は以下の参考書に従って「広める」を「温度」、「敬遠される」を「移動物体の使用エネルギー」として「周期的作用原理」「可変性原理」「局所性質原理」「他次元移行原理」の4つを使って考えてみます。
「数検」×「局所性質原理」
「局所性質原理」はメリハリを付けることによって問題の解決を図る方法です。
「数検」で考えると、
「得意科目を証明せよ」・・・資格の客観性を強調
「かずかぞえから重積分まで」・・・幅を強調
などが考えられそうです。
「数検」×「他次元移行原理」
「他次元移行原理」は次元を増やしたり、他の要素を加えることによって問題の解決を図る方法です。
「数検」で考えると、
「イケメンにはなれなくでも、1級にはなれる」・・・他の魅力を訴求
「読み、書き、数検」・・・要素として訴求
などが考えられそうです。
このように強制的に思考の方向性に制約を書けることでコピーを考えるのはいい訓練になるかもしれません。