【スゴデザ】チートスの「Cheetos Museum」という画期的なマーケティング成功事例【CANNES LIONS2018】
スゴデザ‐マーケティングの成功事例-
秀逸にデザインされたマーケティングの成功事例を紹介します。
「Cheetos Museum」とは?
誰しも一度は食べたことがあるであろうチーズスナック菓子「Cheetos(チートス)」。
チートスが抱える課題は、ずばり購買頻度の向上でした。
そんな時に「どの2つのチートスも同じ形をしていない」という所から発想を得て進められたプロジェクトが「Cheetos Museum」です。時に「タツノオトシゴ」や「リンカーン元大統領の横顔」に似ているチートスならではの施策といえます。
この「Cheeos Museum」は「Creative Effectiveness」部門で「Gold Lion」を獲得しました。
施策はシンプルで、面白い形のチートスを生活者に特設Webサイトに投稿してもらい、600ドルの賞金を目指して生活者で投票しあうというものでした。さらに、優秀作品はニューヨークのグランドセントラル駅に実物を展示しました。
【HP↓】
秀逸なデザインのポイント
この「Cheetos Museum」のマーケティング的な秀逸さは以下の2点と考えます。
製品特徴を長所に変える戦略
この施策は「Cheetos」の「形がすべて違う」という製品特徴を「一つ一つ個性的な形で面白い」と捉えることにより、食べ物としての「Cheetos」を見ても楽しめる食べ物に変容させました。
今の製品特徴を新たな長所・魅力につなげられないか考える視点が参考になります。
購買を促す露出
面白い形の「Cheetos」を見つけた人がWebやSNSに写真をアップすることにより、「Cheetos」の写真が自然に広まりました。「Cheetos」の画像を見るとチーズの香りがどことなく蘇ってきて、つい食べたくなった人も多いと思います。13万の面白チートスが提出され、10億ものインプレッションが得られた結果、チートス史上最高の売り上げを達成しました。
このように製品を買いたくなるためにはどのようなビジュアルや文言を広まればいいかを考えて逆引きで施策を考えるのも有効かもしれません。
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