【スゴデザ】LEGO「LEGO Ideas」 が画期的な商品開発の成功事例な件
スゴデザ‐マーケティングの成功事例-
秀逸にデザインされたマーケティング事例を紹介します。
「LEGO Ideas」とは?
誰もが一度は遊んだことのある組み立て式ブロック玩具「レゴブロック」で知られるデンマークの玩具メーカーLEGO(レゴ)は、2014年にクラウドソーシング型のイノベーションプラットフォーム「Chaordix」と連携してオープンイノベーション型の商品開発プラットドームである「LEGO Ideas」を開始しました。
サービスの流れ
英語の分かる方は以下の1分程の動画をご覧ください。分からない方は以下に日本語で概要を記載します。
①「レゴでこんなセット(例:貨物列車セット)あったらいいなぁ」というアイデアを投稿
②全国のレゴファン(生活者)が欲しいものの「Support」ボタンを押す。
③10,000票の「Support」が集まるとLEGOの商品開発会議で商品化の検討がされます。
④商品開発会議でGOが出ると、WEB上や実店舗で購入可能になります。
⑤投稿者には売上の1%が支払われます。
秀逸なデザインのポイント
この「LEGO Ideas」のマーケティング的な秀逸さは以下の2点と考えます。
既存の消費過程の完全活用
色んな種類のレゴを使って自分で有名なキャラクターや建造物を作る遊びは誰しもが一度はやったことがあると思います。
そして凝り性の人・手先が器用な人は芸術品のようなレゴ作品を作り、親や友達に見せて賞賛や羨望の眼差しを受けていたことでしょう。「LEGO Ideas」はこのような既存の遊びの過程をうまく利用し、そのような半分プロのアマチュア製作者にとっての作品披露の場を提供し、商品開発の企画者として取り込むことに成功しました。
通常のおもちゃメーカーならば商品としてのレゴが生活者の手に渡った時点で商売は終了と考えるのが普通ですが、レゴは商品で遊んでいる過程に対しても価値を提供・創出することに成功しました。
コミュニティの形成
さらに、そのようなアマチュア製作者は他の製作者がどのような工夫をしてどんな面白い作品を作るのかということに興味津々です。「LEGO Ideas」はLEGOにとっては商品開発のアイデアプラットフォームですが、レゴ好きの製作者にとっては作品の見せ合いができるコミュニティなのです。
1人で没頭するだけでは飽きてしまう人でも他の人との交流があれば刺激を受けて長く続けることにもつながりLTVの向上にも貢献することでしょう。
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