旅行業界やコンテンツ業界でのブロックチェーンの活用事例まとめ
仮想通貨の基盤技術として知られるブロックチェーンの活用事例をまとめました。
旅行業界やコンテンツ業界などでの活用法からブロックチェーンの用途を説明します。
- ブロックチェーン×クリエイターSNS 「CFun」
- 著作権の保護
- スマートコントラクト
- 行動価値のトークン化
- ブロックチェーン×旅行予約 「TravelBlock」
- ブロックチェーン×地域活性化 「ブロックチェーンアセットサービス」
- その他のブロックチェーンの活用事例
ブロックチェーン×クリエイターSNS 「CFun」
「CFun」は、マンガ、イラスト、声優、小説、ゲームなどの二次元コンテンツのクリエイターによるアップロードとユーザーとの対話を可能にするプラットフォームです。クリエイターは自分の作品を中国に展開して、作品の拡散や個人、企業との取引など多くのチャンスを得ることができます。
クリエイターが作品を投稿すると、別のユーザーがそれを翻訳。一番いい翻訳をしたユーザーには報酬が出る仕組みです。ゆくゆくはあるクリエイターが作った小説を別のクリエイターが漫画にして、さらに別のクリエイターがテーマソングを作るような展開も考えられており、売り上げが生じた場合はかかわったすべてのクリエイターで収益が分配されるようなことも考えられています。
この「CFun」で使われているブロックチェーンの技術・特性は以下の3点です。
著作権の保護
作者が作品をネットワークに公開した時点で、「誰が、いつ、どの作品を公開したか」の記録が台帳に残ります。台帳を改ざんすることは不可能なので、「誰が著作権をもっているか」の証明になるのです。
スマートコントラクト
スマートコントラクトとは、「契約の自動化」です。プログラムによって「契約通りに行動すれば、自動的に契約が完了し、報酬が支払われる」仕組みです。改ざん不可なブロックチェーンとの融合により、お仕事の依頼から完了までが、守られた状態でスムーズに進みます。
行動価値のトークン化
CFunでは、ユーザー全ての行動に価値があるとし、それをトークン化します。
「作品を読む」「評価する」「シェアする」などの行動がブロックチェーンに記録され、報酬が自動的に与えられます。その報酬でまた作品を買ったり、リクエストを出したり…CFun独自の経済圏が生まれます。この経済圏は、何処かの国や企業が管理しているのではなく、ブロックチェーンの技術とユーザーの行動によって自律的に発展する仕組みです。（「CFun」HPより）
ブロックチェーン×旅行予約 「TravelBlock」
旅行予約の世界でもブロックチェーンの活用が進められようとしています。
「TravelBlock」は従来の予約の中央集権的な体制を覆し、生活者とホテルや航空会社を分散型の情報台帳で結ぶことで、中間コストを省き生活者にとってより安価な旅を提供しようとしています。
ブロックチェーンの活用により、スマートコントラクトを活用することで契約までを一気通貫で行えるセキュリティ性と利便性を兼ね備えたサービスが可能になるかもしれません。
ブロックチェーン×地域活性化 「ブロックチェーンアセットサービス」
富士通はブロックチェーンを活用し、企業や自治体が公開しているアプリケーションと連携した地域活性化の促進を目指しています。
アプリケーションの利用者は、スマホなどのデバイスを用いて、特定の地域内に設置されたQRコードなどから獲得したポイントやスタンプを、特定地域内の店舗や商業施設などで使用できる特典やクーポンなどに変換できます。これにより企業や自治体は観光地巡りのイベントや商業施設のキャンペーンなどにおける集客率の向上や購買意欲の増進につなげることができます。
さらに企業や自治体はブロックチェーン上に蓄積された上記の行動履歴を個人情報でない性別や年齢などのログインデータと紐づけて分析することで、より精度の高い背佐久を打つことが可能になります。
その他のブロックチェーンの活用事例
ゲーム業界でもブロックチェーンの活用が進んでいます。
