映画に音楽も?領域を絞った専門クラウドファンディングサービス4選
「アイデア実現のための資金をインターネットを通じて多数の支援者から集める手法」として、海外のKickstarterにはじまり、日本でもMakuakeやCampfireなどを通じて徐々に浸透してきたクラウドファンディング。
色々な分野のプロジェクトを扱うこれらの大手サイトを百貨店とした時、専門店にあたるようなクラウドファンディングサイトも存在します。
その分野のコアなファンによって支えられている専門クラウドファンディングサービスを紹介します。
- 学術系クラウドファンディングサイト「academist」
- 音楽のクラウドファンディングサイト「muevo」
- 映画のクラウドファンディング「MotionGallery」
- 技術書のクラウドファンディング「PEAKS」
学術系クラウドファンディングサイト「academist」
「academist(アカデミスト)」は日本で初めての研究費獲得に特化したクラウドファンディング・プラットフォームです。
国立大学への運営費交付金が削減される中で、民間からの支援を募るために創られました。
「有機農産物を食べることで合成殺虫剤の暴露は低減するか?」や
「新生児の概日リズム形成過程を解明し、育児支援に生かす!」といった
一般の生活者にも身近なテーマが多く、研究進捗レポートがもらえるものが多いので新たな知的体験として注目を集めてています。
音楽のクラウドファンディングサイト「muevo」
「muevo(ミュエボ)」は新しい音楽体験を提供するファン参加型ミュージック・プラットフォームです。
ワンマンライブの映像化実現企画やフルアルバムリリースなどアーティストの制作資金&初期ファン獲得のために使われています。
限定ライブやお礼動画などクラウドファンディング限定のリターンがあることから、一部の音楽ファンの間で人気を集めています。
映画のクラウドファンディング「MotionGallery」
オリジナル脚本による劇映画、社会に迫るドキュメンタリー映画、映画祭等の鑑賞空間を創るプロジェクトなどの映画・映像に関するクラウドファンディングサイトです。
有名どころでいうと、カンヌ国際映画祭に選出されたアッバス・キアロスタミの『Like someone in love』、日本最高額のクラウドファンディング記録を樹立した『ハーブ&ドロシー』等が誕生したプラットフォームです。
企業からのスポンサーに比べて、製作者の意向をそのまま反映しやすいメリットがあります。
試写会への招待やエンドロールへの名前掲載、ビジュアルブックなど支援者限定のリターンが映画好きの心をくすぐるサービスになっています。
技術書のクラウドファンディング「PEAKS」
「ゼロから創る暗号通貨」や「はじめてのUIデザイン 」といった専門書を制作するクラウドファンディングプラットフォームです。
執筆者がその分野に興味のある人を募り、早期に読める特典などを配布しつつ周辺への拡散もしてもらおうという、一石二鳥のプロジェクトです。
理系のエンジニアの方などは一度見てみるとまだ見ぬ専門書を発掘できるかもしれません。